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暮れの元気なご挨拶 【小話投下】

20111201

いよいよ今年も残す所!な時期になりました。
来年のオンリーに向けて絶賛稼動中?のrei-uです。
暮れの元気なご挨拶という事で、今度の合同誌のテーマに沿って小話を投下。

イチルキスト一押し!なあの方に、ちょっと頑張っていただきました。
楽しんでいただけたら嬉しいです。ではでは・・・後書きにて。
 ひと口の呪い 

 ハローハロー・今日も相変わらずなお二人さん、でもそろそろ自覚してもらわないと皆のシグナルがイエローからレッドに変わっちゃうよ?

「それ美味そう、ひと口くれよ」
「それを一つ良いか?あ……ほれ、口を開けろ」

 お昼休みの教室、冬将軍初めての到来という今日、ボク達のように開放感を求めて屋上で食事を楽しむ者達はそれを断念し、狭いなと思いつつも仕方が無しに教室でお昼ご飯を食べている。それはこの二人、黒崎一護と朽木ルキアにも当てはまる事であって……でもね。
「美味い。この『えびまよ』とやらはなかなかの美味だな」
「うん、まあまあじゃね?あんま甘くねえし」

『いやもう甘すぎて限界なんですけど!?』

 食事を続ける渦中の二人に向かって、教室に居る者全てがそれぞれに心の中でそう叫んていただろう。大体彼女クラスが違うんじゃないの?なんて突っ込みは誰も言える筈もなく、この狭い教室から「もう無理だ!」と食べるのもそこそこに強制離脱した生徒も居る訳で。
 そんな中、彼らの悩みの種である渦中の二人の内の一人が顔を向けると、怪訝そうに眉を顰める。
「何だ?啓吾、どうかしたか?」
「……俺もう無理……任せた」
 いつもだったら騒ぎの中心になる啓吾ももうその力も残っていないのだろう、じっとりとした眼差しのまま、バトンタッチと言わんばかりにボクの肩を叩いてきた。

 そうだね、この光景はボクはともかく皆にはもう砂を吐くほどのものだろう。それに実はボクももういい加減この二人のこの自覚の無さには呆れ始めていた所で、これはこれで良いとも思っていたのだけれど、ちょっと突いて違う展開なんかも見たくなってきた所なんだよね。
 まずは軽いジャブをと眉を顰めたままの一護に向かう。
「一護ってさ、結構ダイタンな所あったんだね」
 言った途端、教室の中の空気がほんの少し揺れるのを感じる。実はボクもこのクラスじゃないんだけど、こんな時ぐらいは同級生のよしみで協力すべきだろう。友人からそして教室に居る生徒達から託されたものを完遂しようと、ボクは立ち上がった。
「まあ、僕もデートでお弁当食べたりなんて時には、そんな事もあるわけだけどさ」
「ナニ!?水色このヤロウ!あのお姉さんの手作り弁当で……ムゴッ!?」
「ハイハイ五月蝿いですよ、騒ぐ元気残ってたんですね浅野さん」
 笑みを浮かべながら、ボクは啓吾の口に焼きそばパンを突っ込んだ。それから一護に向かって右手を開き左手は二本指を出して、もう一度にっこりと微笑んでみせた。
「んだよ……それ」
「パーと、チョキ……ではないのか?」
 ボクの仕草に解らないといった様子で一護は唸る。向かい側に座っている朽木さんも不可思議そうに小首を傾げた。
「7回」
「7回?何だそれ」
 訳が解りませんとばかりに顔にハテナマークを付けた二人に、ボクはほんの少し寄ると、二人に向かってこれから大きな衝撃になるだろう、呪いの言葉を囁いた。

「何って……『間接キス』の数。二人とも今だけで7回はキスしてるんだよね」

『そう!それが言いたかった!というかお願いだから二人共もうちょっと自覚しろ!!』
 周囲の心の声が響き渡る中、渦中の二人は酸欠の金魚のように口をパクパクさせている。きっと本当にお互い自覚していなかったのだろう。だけどもしかすると一護に関して言えば、後からボクに感謝する事になるかもしれないな。
 ボクはしたり顔で周囲からのハイタッチを順に受けると、明日からの彼らの変貌に胸をときめかせるのであった。


 が、その翌日。ボクの呪いは見事に打ち砕かれてしまった。


「ル、ルキアっ……ほら、コレいいぞ?あ、まだ俺食べてねえから」
「そうか、ならばこの端っこの所を……」
「んな端っこじゃわかんねえだろ、ほら真ん中割ってやるから」
「あ、このはんばーぐ美味いぞ……食べるか?」
「お、おう……くれるっつんだったら……貰うけど。そ、そこに置いてくれ」
「あ、ああ……」

 次の日の昼休み、中途半端に目覚めてしまったらしいやっぱり渦中の二人に、ボクは大きくため息をついて両肩を上げる。
「流石の水色でも、無理だったか……っつーか……」
「そうだね啓吾、ボクの呪いは二人とってはちょっぴり甘い魔法の言葉だったみたい」
 間接キスを自覚したが為に、妙に互いを意識するもその本質まで辿り付けなかった二人は、今まで以上に周囲にとってはた迷惑な風景になってしまった。

「俺らいつまでコレに耐えなきゃなんねーんだろな……」

 ハローハロー・今日も相変わらずな二人。君達のシグナルはフラッシング・イエロー、相当注意して進んでもらわないと、皆のシグナルがイエローからレッドに変わっちゃうよ?

「……まあ、ボクは別に構わないんだけどね」
 半ば投げやり気味に、ボクはアハハと啓吾に向かって大きく笑った。




オシマイ♪



イチルキスト公認イチルキスト・水色先生にお越しいただきました。
が、どうやら撃沈した模様です・・・

今回の合同誌のテーマは『キス』なので、ここは一つ軽く『間接キス』で書いてみました。
あ、合同誌ではチュッチュ!させてますので(笑)
読んでいただきありがとうございました!

(rei-u)

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